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昨年読んだおもしろい本(上半期)

2012/01/26
今回は昨年読んだおもしろい本を紹介したいと思います。
普段から読んだ本はすべて点数をつけて記録しています。
0.5点刻みで、5点台は普通に読めた本、6点台はおもしろく読めた本、7点台はなかなか読めない傑作、8点台はつけたことあるかな...そんな感じで点数をつけています。
今回は昨年読んだ6点以上の本を紹介していきます。

警官の血/佐々木譲 7.5点
ある三代の警官を時代の変換とともに描いた物語。
物語はもちろんおもしろいが、時代の描写も見事です。
確か3夜連続でスペシャルドラマが放映されました。
DVDなどになっているのかは知りませんが、内容は非常によくできていました。

新世界より/貴志祐介 7.5点
大好きな作家の一人。
もともと寡作で有名でしたが、最近は意欲的に作品を発表しています。
ジャンルはSFで、現代とはまったく違う世界が描かれているのですが、細部まで丁寧に描かれていて、違和感がないどころか、その世界観にどっぷり浸かることができます。
分量は多いですが、長さをまったく感じませんでした。
100年後の日本、サイコキネシスを手に入れた子どもたち、隠された先史時代の秘密と魅力的なガジェットでいっぱいです。

造花の蜜/連城三紀彦 6.5点
とにかく構成が秀逸。
最初はただの誘拐事件のように思えるのですが、読み進めていくと事件の様相が二転三転していきます。
読者を騙すために全力を尽くした作品だと思います。
僕はもちろん見事に騙されました。

さよならドビュッシー/中山七里 6点
デビュー作でこんな話が書けるなんて、その才能がうらやましいです...
作中のクラシックの表現は良かったです。
タイトルも意味深。

星を継ぐもの/J.P.ホーガン 7点
SF史に輝く名作です。
SFは最近読むようになったので、やっと出会えたという感じです。
もちろん傑作なのは言うまでもないです。
構成も上手で、特に最後の展開はすごく感動的でした。
ジャンルの好みを問わず、万人に薦めたい作品です。

ガニメデの優しい巨人・巨人たちの星/J.P.ホーガン ともに6点
星を継ぐものに連なる三部作です。
星を継ぐものがかなり衝撃的だったので、少し点は落ちますが十分おもしろい作品です。
異星人のガニメデの造形が良いし、人類の飛躍を予感させる最後がきれいにまとまっていて良かったです。

水魑の如き沈むもの/三津田信三 6.5点
この人も大好きな作家です。
特にこの刀城言耶シリーズは大好きでずっと読んでいるシリーズです。
今作もいつも通り、田舎で殺人事件が起きて村人は何かを隠しているようだ...的な展開ですw
一昔前の田舎+民俗学っぽい話+ミステリは最高の組み合わせですね!
ええ、もちろん京極堂シリーズも大好物です。

君がいなくても平気/石持浅海 6.5点
独創的なアイデアでどんどん作品を発表していく作家です。
自分が所属する会社のチームで殺人事件が発生して、どうやら犯人は自分の彼女のようだ...
というあらすじを読んだときはそれほど魅力を感じなかったんですが、読むうちに段々引き込まれていきました。
読み終えたあとだと、このタイトルが非常に良いものに感じます。

夏への扉/ロバート.A.ハインライン 6点
これも有名なSFの名作ですね。
内容自体はオーソドックスなタイムトラベルものですが、ほろ苦さも、未来への希望も詰まっている作品です。
最後はちょっと都合がいいかなと思うけど爽快!

アルバトロスは羽ばたかない/七河迦南 7点
主人公が勤務する児童養護施設で起こる不思議な事件の連作短編集です。
連作短編集は何か仕掛けがあることは多いんですが今作も...
久しぶりに完全に騙されたって感じでした!
不自然なのは分かっていたんですけどねーここじゃ詳しく話せないのが残念ですw
ちなみにゴルフ用語としても有名なアルバトロスって、アホウドリのことらしいです。

電気人間の虞/詠坂雄二 7点
怪作ばかり発表している詠坂雄二の作品のなかでも特に奇想天外な作品。
電気人間にまつわる都市伝説と、それに関連して次々と起こる殺人事件。
どう考えても不可能と思われる事件の唯一の解はこれしかない!
僕はこういう話がすごく好きなんですが、人によっては本ぶん投げてもおかしくないなあと思います。
複線自体は綿密に張ってあって、ヒントもある程度あるのでアンフェアではないはず...
この話が好きだと思える人とは仲良くなれそうだw

おやすみラフマニノフ/中山七里 6点
作中での音楽の使い方や、キャラクターの造りが丁寧で質が良いです。
文章もきれいなのでストレスなくどんどん読み進めることができると思います。
音大に通うのって大変だなあ...

迷宮のファンダンゴ/海野青 6点
正統派のハードボイルドで、きちんと筋が通っています。
文章もきれい読みやすく、これからも読んでいきたいシリーズです。

Rのつく月には気をつけよう/石持浅海 6点
料理の描写が上手で、読んでいるとお腹が空いてきます。
やや強引なところもありますが、最終的にはびっくりしちゃうと思います。
これぞ連作短編集って感じです。

ボディ・メッセージ/安萬純一 6点
本格への愛でいっぱいな作品。
展開や謎の提示が絶妙で、ぐんぐん物語に引き込まれます。
この作品以降名前を聞かないのは何でだろう...

模倣犯/宮部みゆき 6.5点
中居正広主演で映画にもなっているので、知っている人も多いと思います。
宮部みゆき渾身の作品で、見事な構成力です。
ちょっと量が多すぎる気もしますが、最後までおもしろく読めました。
映画も改めて観たいんですが、近所にないんですよね。

治療島/セバスチャン・フィツェック 6点
俗っぽいところもありますが、自分の好きなタイプの仕掛けがしてあって楽しく読めました。
妄想と現実の境目がどんどんあやふやに...
これがデビュー作なのですが、次の作品はいまいちでした。

悪魔はすぐそこに/D.M.ディヴァイン 6.5点
かなり大胆にトリックが仕掛けてあります。
一昔前の作家なのですが、ちょっとしたブームなのか最近どんどん翻訳されていっています。
舞台設定などはワンパターンなところもありますが、トリックがよくできているのでおもしろく読めます。

仮想儀礼/篠田節子 6.5点
新興宗教の教祖とその信者たちの話。
まずお金儲けのために宗教を興すところから話が始まるという設定がおもしろいです。
宗教の人を引き付ける魅力や、引き付けられる人々、ある種の胡散臭さが見事に描かれています。
迫力を感じる作品でした。

七つの海を照らす星/七河迦南 6.5点
七河迦南の短編集には何か仕掛けがあるはず...
と思っていても騙されるw
順番的にはアルバトロスよりこっちが先です。
周到に複線が張り巡らされていて、しかもそれが最後にきれいに収束していきます。
見事としか言えない!

Another/綾辻行人 6.5点
綾辻行人らしい、怪異とミステリの融合した話。
ちょうどアニメ化されていて旬な作品ですが、真相を知っているとうまく映像化できるのかなと思ってしまいます。
これ以上は突っ込んだ話ができませんが...

姉飼/遠藤徹 6点
簡単に言うと姉を飼う話です。
まあここでの姉ってのは現実世界の姉とは全然違った創作物なんですよ。
この作中の姉が何ともいえないんですよね...
どこかずれた異質さがジワジワとくる作品です。

卵をめぐる祖父の戦争/デイヴィッド・ベニオフ 6点
自分の祖父から聞いた戦時中の話を文章にした、という体のフィクションです。
簡単に言うと、ヒラの兵隊が戦地に放り出されて何とか生き抜くって話なんですが、言葉じゃ説明できない味わい深さがあります。
決して派手じゃありませんが、じんわりと染み入ってくる話です。

クリスマスに少女は還る/キャロル・オコンネル 6.5点
これは本当によくできた話でした。
厳密にいうとミステリじゃないのかなって感じもしますが、複線の張り方がうまいし、物語は最後の展開がすばらしいです。
人を選ばない話だと思うので、ぜひ読んで欲しい作品です。

6点以上ってのはちょっとミスったかな...
ゲームブログなのに上半期だけでこんな長さになってしまいました。
comment (0) @ 小説
生存 | [雑記] まだ生きてます!

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